六角形を描いたら、
その周囲にも六角形を敷き詰めたくなった。
我々の身の回りには驚くほど六角形がたくさん存在する。
蜂の巣の形状や、人間の角膜の内皮細胞、雪の結晶など、
自然発生的な結晶体は、なぜかこの形状をしていることが多い。
別名亀甲文様とも呼ばれるくらいで、
亀の甲羅もある意味では自然界における結晶の一様である。
また、知らなかったのだが一説によると
自然界の動物の縄張りが六角形に仕切られているという。
力学的構造の観点からも、
六角形は自然界の秩序に適合した形で、最も安定した力を発揮するとされている。
ハニカム構造が強度を求められる構造体に用いられるのもそういう理由だ。
構造体というのは3次元的な解釈だが、
2次元的な解釈における六角形の記号性もなかなか面白い。
六角形の頂点を1つおきに繋ぐと正三角形が2つできる。
六芒星と呼ばれるこの形は相対するエネルギーの調和を表していて、
ダビデの星、ユダヤの星とも呼ばれ
西洋では古くから魔除けのシンボルとして使われてきたようだ。
我々は平和や調和を求める。
武力で保たれる調和はもっての他だと思うが、
これから先の時代、宗教での統制はもはや難しい時代だとすると、
自然界の基本構造に立ち返り、そこから新しい調和の概念を
生み出していくことも一つの方法なのかもしれない。
我々も、自然界を形成する1つの細胞に違いないのだから。
2015.03.01
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