石畳を敷くように、四角を並べると、
市松模様の1ユニットのようになったので、
同じパターンを繰り返し並べてみた。
石畳を市松模様に配置したこれを、
勝手に石松模様と名付けることにした。
我々がよく知る市松模様は、
元を辿ると、江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松が
中村座での舞台「心中万年草」において、
白と紺の正方形を交互に配した袴を愛用したことをきっかけに
その後も着物として流行したそうだ。
面白いのは、市松模様と呼ばれるようになる前は、
石畳と呼ばれていたということだ。
元々石畳は神社の敷石のこと指していたそうだ。
そもそも神社で石を敷くようになったきっかけは、
当時の日本人が石にも魂があると考えていて
石は大きく成長する存在として尊重されてたことが背景にある。
その後、敷石のシンボルが間接的に神社を表すようになり、
神主や有力氏子が石畳紋という家紋として使うようになったようだ。
石をパターンとして並べたものに、
そんな記号としてのコードが埋め込まれているとはとても面白い。
市松模様はかなり我々の意識の中に浸透している。
我々が仕事でも良く使うPhotoshopの画像の透明部分の
背景の表現としても市松模様が使用されている。
これが市松模様だと意識しなければ何てことないのだが、
我々の日常に深く馴染んでいるパターンほど、
記号としての興味深い由来を背景に持っているのかもしれない。
2015.03.27
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