Yのような形を2つ繋げて描いたら、
小枝のような木立のような雰囲気になった。
どうもこの小さな木立が、冬の寒々しい風に吹かれて
もの寂しく立っているように見えてくるので、
Yだけに鮮やかなYellowの花をたくさんつけたいと思った。
花をつけると、丁度1月から2月に見頃になる、蝋梅の花に見えてきた。
蝋梅は、個人的にすごく好きな花の1つである。
その名の通り、蝋で出来たような質感の花びらで、
梅の花に似ているからその名がついたと勝手に思っている。
その驚くべきは、ある時期まで寒々しい焦げ茶色の木だったところに、
夥しい数の黄色い花が咲き乱れるところである。
この花は香りも甘く、それまで寒々しかった冬の空気を
ぱっと明るく暖かいものに変えてくれるのだ。
もう1つ、調べてみて驚いたのは、
この花の英名がWINTER SWEETであったことである。
日本名が、見た目から即物的に付けられた名称であるのに対して、
この英名は、花を見た人の感情やその咲き方を想像させるような
非常に情緒的な名称になっていたのである。
何故かは分からないが、日本人の感覚として「梅」には
梅の花や木、梅の果実の両方の意味を無意識に込めているのに対し、
「梅」を意味する英単語を探すと、PLUMやAPLICOTといった
果実を食すイメージの強い単語になり、
いわゆる果実だけではなく、花を含む「梅の木」全体を英語で表現する場合は、
誤解を避けるためにもJAPANESE APLICOTであったり、
UMEとそのまま表記されることもある。
そのため、蝋梅という比喩的な名称をそのまま英語変換するのが難しいのか、
あるいは英語の名称の方が先に存在していて、
さすがにそのまま日本語に変換するのが難しかったため、
比喩的な名称を与えた可能性もある。
結論はよく分からないが、同じ花の名前でここまで日本語と英語で
ニュアンスが違う表現がされていると気になってしまう。
2015.01.31