浮力を感じる2つの球体と、そこから伸びる線。
そのまま放っておいたら空まで昇っていってしまいそうだったので、
線の端をテープのような図形でとめてみた。
この物体が何なのかはよく分からないが、
ここには様々な力学が加わっている。
浮力、重力、粘着力、風力、その他にもあるかもしれないが、
思い浮かぶだけでもそれだけある。
しばらく眺めていると、ひょっとするとこれは、
第3者である僕からのお節介によってくっついたカップルというか、
1組のペアに思えてきた。なんとも迷惑な話だろう。
もし人間がこの物体だったとしてみると、
人間関係にも同様に様々な見えない力学が働いているのだと思えてきた。
よく、お似合いのカップルなどと言うが、
「お似合い」であることと、「仲がいい」ことはまた別の話だ。
片付けられるのが「仲がいい」であり、
第3者からの視点という力学が加わらないと出来上がらないのが
「お似合い」ということだろう。
惹かれ合う2人の人間は互いに惹かれ合う力の他に、
成長、重圧、しがらみ、雰囲気などといった力学の中でバランスを保っている。
逆に言うと、何もしないでいて惹かれあっているという状態はないとも言える。
別に恋愛評論家でも何でもないので、これ以上深堀りはしないが、
こういった認識で人間関係を見返してみると、
失われていった人間関係や、新しく生まれた人間関係に、
ただただ感情的に浮き沈みすることを
避けられたりもするのかもしれない。
とはいえ、人間は感情の生き物であり、
外からの力学の他に内側にあるコントロールの効かない力学を
抱えて生きていくのだから、面白いんだ。
2015.01.28
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