ぼんやりとシルエットで表現した
視覚的な記憶の中の6と、
極力単純な図形で示した6に近い
プロポーションの間から、
6という数字の記号認識を考えてみようと思う。
現在使われているアラビア数字の6は、
線をぐるっと一周巻き込んだ形をしているが、
それ以外の系統の文字の形を見ると、
なぜ現在この形に落ち着いたのかを解明するのが
非常に困難なのではないかと思われるほと
その造形は多様である。
様々な系統の数字の形を見ていて感じるのは、
1〜5までの数字の形状は、どこか納得できるところもあるのだが、
6〜9に関しは、1〜9の数字の中での辻褄を合わせるために
出来上がった造形なのではないかということである。
アラビア数字においても、6と9の形がひっくり返した点対称な形状を
していることなど、当たり前に使っていると何とも思わないが
他に形がなかったのかなどとも思えてくる。
製品のシリーズの型番や、映画のシリーズタイトルなどでも
アラビア数字やローマ数字が使用されることがあるが、
一体とこまでシリーズが増えていくのかが掴みづらいのと、
ある程度数字が増えてくると有り難みが薄れてくると感じるのは私だけだろうか。
AppleのiPhoneも6まで来たが、もはやデザインやスペックの追求が
表面に大きく現れてきづらい領域まで品質を上げている。
今後の7、8、9のシリーズで毎回どうユーザーの期待を、
良い意味でどう裏切っていくかにかかっている。
どうなるか分からないが、9の先があるとするならば、
Appleは10に行かずに0(ZERO)に戻してそこで究極のMobileの形を
提示してシリーズを完結してほしと思った。
シリーズの型番も、指で数えられるくらいが丁度いいのではないか。
2015.08.15