ぼんやりとシルエットで表現した
視覚的な記憶の中の1と、
極力単純な図形で示した1に近い
プロポーションの間から、
1という数字の記号認識を考えてみようと思う。
ウィキペディアからの引用になってしまうが、
アラビア数字はインドに起源を持ち、古くは漢字の「一」
のように水平な線で1を表していたという。
グプタ文字ではやや丸まった線になり、
デーヴァナーガリーでは時に左端に小さな黒丸が
付されたそうです。これが90度回転して9に似た
字形になり、グジャラート語やパンジャーブ語の文字で
現在用いられる字形になったそうだ。
古いタイプライターでは1のキーがないものがあり、
代わりに小文字のIを用いたほか、装飾の目的のため
Jを1の代わりに使用する例もあるようだ。
1の変遷を図解したものがあったのでリンクを貼っておく。
1は他の算用数字と比べても最もシンプルな図形である。
指で1を表す時も、1本の指で表すため、数字の形とも
遠くないため誤認は少ないだろう。
2以降になると算用数字は数えと記号認識が合わなくなってくる。
漢字の一は横一文字であるが、
ある意味漢字の数字表記の方が古来からの数字の表記に近い
分かりやすい表記なのかもしれない。
2015.08.10
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