ふっくらとした鮨のシャリのような形が描けた。
迷わずその上に、大きめの赤身を乗せてみた。
我々日本人は鮨が大好きだ。僕も大好きだ。
世界でも、鮮魚の管理方法の先端技術を持つ日本だからこそ、
新鮮なネタで最高の鮨を食べることができる。
鮨を食べる時はいつも、日本人で良かったと思う。
ただ、こんなによく食べているにも関わらず、
以外と寿司のことを知らないのかもしれないと思った。
ネタだけでは刺身。シャリあってこその鮨であるが、
このシャリという呼び名は漢字では舎利と書き、
字面からも分かる通り仏教用語にそのルーツがある。
舎利とは、「遺骨」「死骸」「身体」を意味するサンスクリット語の
SARIRAの音写で、その意味は、仏や聖者の遺骨である。
鮨のシャリは、色や形が火葬した後に残る粒状の骨に似ていることから
そう呼ばれるようになったというのだから、驚きである。
よく、お祝い事に際して鮨を食べることがあるが、
言わずもがなに鮨は特別な食べ物なのだと改めて思える話だ。
舎利の上に乗せるネタは、考えようによっては
仏に供える供花とも思える。そして、その彩りの豊かさも理解できる。
いまでこそ海外で好んで食されるようになっている鮨だが、
こういった話を聞くと、海外の人から見たSUSHIのイメージの
受け取り方が変わる可能性もあるだろう。
2015.03.04
0 件のコメント:
コメントを投稿