真ん中に支点のような三角形を描いて
左右にまたぐように板を乗せると、
昔公園などで遊んだ経験のあるシーソーのようになった。
シーソーは、ある意味で非常に稀有な
コミュニケーションツールなのかもしれない。
支点を得たことで双方は補完関係になり、
てこの原理という力学のクッションの上で
相手への思いやりがこもった体重移動を繰り返す。
シーソーの語源は、フランス語で
ノコギリを曳くという意味のSAWに由来するようだが、
まさに力を加えるのではなく引くことで
相手を持ち上げる高等テクニックである。
それは同時に、日本的でもあり
相手との間合いだけで上手を取るような
合気道的技術にも思える。
どういうわけか、日本人はこういった
コミュニケーションが割と得意なのてある。
相手ありきで物事に向かいあうコツや、
相手を持て成す姿勢というものを
身体的に体感するために、シーソーは
意外と面白い体験遊具なのではないか。
2015.09.02
0 件のコメント:
コメントを投稿