ぼんやりとシルエットで表現した
視覚的な記憶の中の9と、
極力単純な図形で示した9に近い
プロポーションの間から、
9という数字の記号認識を考えてみようと思う。
アラビア文字の9の形は、インド文字、ペルシア文字と
ほぼ同じ形をしていることからも、何かその形に
意味がありそうだと思ってしまう。
1の位においては、0と最も遠いと同時に、
10と最も近いため、ある意味ぐるっと一周回って0に
戻る直前ということで、こういった渦巻き型になったのではないだろうか。
スーパーのチラシなどで価格のお得感を出すために、
198円や99円などとあえてひとつ上の位よりも
少し下の価格設定にすることはもはや定石である。
銀河鉄道999なども、あえて1000の位にしないことで
我々の感性に訴えかけてくるものがあるのだろう。
本当か嘘か分からないが、あえて1000にしないことで、
鉄郎=大人になる手前の少年 を表しているという。
なるほど、9は記号として次の位に上がるための
エネルギーを最も蓄えている数字なのかもしれない。
そう考えると、ある意味無限のエネルギーを持った
0という数字を呼び出す咒のようである。
また、普通の人間の寿命ならば、年齢としての9に差し掛かる
機会自体が9回を超えるのことはなかなかない。
99歳を経験する人間というのは、
選ばれし人生をものすごいエネルギーで生き抜いている
ヒーローのようにも思えてくる。
2015.08.18
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