中に何かが入って膨らんでいるような
扇型っぽい形は、丸い皮に具材を包んで丸めた
餃子のシルエットに見えてきた。
餃子は手作りすると、生の皮で具材を器用に包み、
手で丁寧に形を作るなかなか手間のかかる食べ物である。
丸だったり包むだったり、何かおおらかな形の記号性を
持っていると思い少し調べてみると、
中国ではかなりの縁起物であることを知った。
中国のお金の形に似ていることから、金運アップの
縁起物として食べられたり、
餃子の漢字を分解すると「食+交+子」になることから、
新婚の夫婦が子宝に恵まれるように、結婚の祝宴の卓には
餃子が並べられるようだ。
縁起担ぎの食べ物なので、食べた個数を数えずに
食べられるだけ食べるというのが、マナーというのにも驚いた。
また、我々に馴染み深い焼き餃子よりも、
中国では水餃子が主に食べられているらしい。
うっかり中国の人に焼き餃子をお勧めすると、
水餃子を焼いた残り物と勘違いされる可能性もあるという。
餃子のことを中国の飲茶文化の点心のひとつ
くらいにしか思っていなかった私は、
餃子の偉大さに大目玉を食らわされてしまった。
2015.06.15
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