真ん中に穴の空いたまあるい輪っかを描いた。
チョコをたっぷりかけると、
それはドーナツのようになった。
ドーナツを漢字表記にすると、
完全な当て字で砂糖天麩羅である。笑ってしまった。
ちなみに、なぜドーナツという名称なのかも気になり
調べてみると、小麦粉に、水、砂糖、バター、卵などを混ぜた生地を
油で揚げたものがドーナツだが、DOUGH(ドウ)は生地という意味で、
NUTS(ナッツ)はそのまま木の実という意味のようだ。
生地で作った木の実というのが元の意味と考えると、
原型はリングドーナツではなく、丸い塊だったことがわかる。
17世紀にオランダで、揚げたドーナツにナッツを乗せた
お菓子があり、それがドーナツの原型と言われているそうだ。
我々の中のイメージではアメリカのお菓子だが、
オランダ発祥で後からアメリカに伝わったものらしい。
その後家庭で作られるようになった際に、
火の通りを良くするために真ん中に穴を空けるようになったというのだ。
アメリカではドーナツを朝食にするという習慣もあるようだが、
日本人の味覚にとっては、砂糖天麩羅を朝食にするのは
ちょっとヘビーなのかもしれない。
日本では最初は戦時中の軍隊の間食用だったらしく、
高カロリーな非常食というか、
いまのスイーツとしてのPOPなイメージはそこにはなかった。
そんな砂糖天麩羅の世界観に、
スイーツとしてのPOPてファンシーなイメージを運んできたのが、
アメリカのドーナツチェーン店だったのだろう。
沖縄にサータアンダギーという砂糖天麩羅世界観の名残りのようなお菓子があるが、
ひょっとすると、米軍文化を一番強く受けざるを得なかった場所だからこそ、
その反動で日本独自のドーナツのあり方がそのまま残っているのかもしれない。
2015.06.03
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