平べったい円板型を上下に合わせたような
図形を描くと、銅鑼焼のようにもUFOのようにも見えてきた。
銅鑼焼(どらやき)の名前の由来は、
打楽器の銅鑼の形に似ていることや、
かの有名は武蔵坊弁慶が傷を負って民家で治療をしてもらった際に、
お礼のために熱した銅鑼の上で生地を焼いて振舞ったのが
最初とも言われているらしい。
関西では、三笠山という山の形に似ていることから
別名三笠と呼ばれることもあるという。
英語で表現すると、どう考えてもPANCAKEだが、
間にあんこが挟まっているため、BEAN-JAM PANCAKEになる。
この独特な食べ物は我々にとって、もっと
記号的に多様な解釈や想像ができるものなのではないかと思う。
銅鑼や三笠山に見立てられてきたというのが何よりの証拠で、
円(まる)という普遍的な図形や、合わせというシンボリックな
造形処理がされていることや、どこか我々の中にある
未確認飛行物体の漠然とした形のイメージに近いことも
万が一関係しているかもしれない。
もしかすると、くるくる回りながら宙に浮かんで
空の彼方まで飛んで行ってしまいそうな気もしてくる。
さすがに言い過ぎかもしれないが、パカッと割れたら
未確認生物が出てくる可能性だって否定できないと思う。
もし、そんなこと馬鹿げていると思う人がいたら、
ひょっとしたら、藤子・F・不二雄先生のドラえもんの好物が
ドラ焼きであることで、銅鑼焼の「どら」は
ドラえもんの「ドラ」と思っている節を
疑ってみてもいいのかもしれない。
全く適当な話をしているが、
我々の対象に対する記号的なイメージは、様々な要因から
形成されている。時には先入観を取り払うように、
頭の中にあるイメージの皮を1枚づつ
剥がしていってみるのも面白いかもしれない。
2015.06.21
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