もこもこしたシルエットを描くと、
突然どこからともなく発生して大量の
雨を降らしていく不穏な雨雲に見えてきた。
日本ではもうゲリラ豪雨という言葉が定着して長いが、
特に夏にかけて局地的な積乱雲が発生して
1時間に100ミリ以上の雨を局地的に降らすような
ことがあるとゲリラ豪雨になる。
この特徴は、なかなか予測が困難なところらしく
雲行きが怪しくなってきたらすぐに室内に逃げ込む
というのが正解としか言いようがない。
日本ではゲリラ豪雨という呼び名が定着したが、
ゲリラ豪雨に遭遇すると東南アジアに行った時に
たくさん遭遇したスコールとほとんど同じ印象を受ける。
調べてみると、少し雨の質が違うところはあるものの
突発的な豪雨という点ではほぼ同じものである。
これは地球全体の気候変動に他ならず、
日本も東南アジアのような気候帯に少しづつ
入ってきているのではないかと思う。
日本の都市の下水は、もともとここまでの豪雨に対応して
作られていないため、必ず冠水してしまうのが現状である。
はっきり言って、ゲリ豪雨に降られるということは、
くじ引きでハズレくじ引くようなもので、
引いたら腹をくくるしかないという、非常に武士な世界である。
ゲリラ豪雨が降っているポイントと、その周辺とでは
劇画的にその世界が変わる。渦中の人はそれどころではないが、
周囲からその状況をみるとその上にある雲がこの世の明暗を
はっきりと分けていることが見て取れる。
地震雷火事親父ではないが、局地的豪雨は
自然に対する畏怖を感じる貴重な現象のひとつとも思えてくる。
2015.06.24
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