丸を2つ並べて描くと、
雪を丸めて胴体と身体を作る遊びで馴染み深い
雪達磨のシルエットになった。
日本における雪達磨は、
その名の通り元々は達磨のように縁起物であった。
日本以外の国でも、同じように雪を丸めて作る
雪像が存在していて、各国で違う呼ばれ方をしている。
雪人や雪男と呼ばれることもあるが、
日本で雪男というと、雪山に住む
未確認生物の呼称としての方が親しみ深いのではないか。
西洋の雪達磨は、雪玉を2段ではなく3段以上積み重ねる方が
一般的であるという。また、足や手を生やすことも多い。
そういえば、昨年日本でも大流行した
「アナと雪の女王」に出てくるオラフは、胴体も含めて
3つの雪玉で構成されている。
イギリスの絵本が原作の「スノーマン」も、
手も足も生えた身体をしていたのはそのためだろう。
日本の雪達磨が、頭と身体が2つで構成された、
ずんぐりむっくりなほぼ2頭身なのかを考えてみると、
やはり日本の縁起物の達磨が原型にあるからだと思える。
我々が良く知る丸い型をした達磨は、
禅宗の開祖である達磨が座して座禅を組んだ姿をモデルにしているようだ。
そのためあのような丸い姿にデフォルメされているのだろう。
そう考えると、現在我々に親しみ深い雪達磨は、
すでに海外の文化をかなる吸収して進化した雪達磨だということになる。
毎年雪が降ると雪玉をゴロゴロ転がしてしまうが、
日本人なら、雪だるまを雪玉1個で作り、
片目だけ目玉をつけておいて、What is this?と突っ込まれた方が、
強いアイデンティティーを主張できるのかもしれない。
2015.05.03
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