2つの長い耳がある、
丸っこい小動物のようなシルエットは
兎のように見えた。兎は月にもいるとされるので、
まあるい月のシルエットを重ねてみた。
月に兎がいる説は、
月のクレーターの影がそう見えることから
一般的に有名な話であるが、
その説は、古くは仏教説話をまで遡るらしい。
猿、狐、兎の3匹が、山の中で倒れている老人を
助けようとした際に、兎だけは何をしたらいいか分からず、
火の中に身を投じ、その姿を見た老人は
帝釈天としての姿を現し、
その兎の慈悲の姿を後世に伝えるために
月に送ったというのだ。
兎のシルエットがぼやけて見づらいのは、
その燃えた際の煙を現しているという。
我々が子供の頃から親しんだシンボルに、
そんな由来があったことに驚いた。
地球から見る満月は平面的には円であり、
三日月型だったりするが、
当然惑星なので3次元的には球体である。
平面的な図形として印象の強い記号を
そのまま受け止めるだけではなく、
別の側面があることに興味を持って立体的に解釈することで、
興味深い発見ができるのかもしれない。
2015.05.05
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