下膨れでシンメトリックなシルエットが描けた。
それは、重力で滴り落ちる雫のような形。
私たちが、重力のある世界で生かされているということが
よくわかる記号である。
しずくには、大きく分けて
「雫」と「滴」の2種類がある。
「雫」、は物理的にしたたり落ちる水の意味があり、
「滴」、は物質的な小さな水滴を意味しているようだ。
したたり落ちる雫のなかにも、
例えば目から落ちる雫は涙。
空から落ちてくる雫は雨。
エアコンから垂れる雫は結露。
身体からしたたる雫は汗。
といったように雫は至る所から落ちるのである。
とにかく、重力と仲がよく文字通りDROPするのである。
サクマ式ドロップスなどという名称の飴ができたのは、
その強い記号性が働いてなのではないかと思う。
あるいは、雨の一粒一粒の雫を意味して、
雨→あめ=雫→DROPとなったのかもしれない。
妄想の雫が垂れすぎているが、さておき、
どちらにせよ雫というものの記号性は非常にアイコニックで、
様々なものに転用することができるものなのだろう。
2015.05.07
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