半円の真ん中に穴の空いた形は、
雪を盛り上げて中をくり抜いて作る
かまくらのようになったので、
中に暖かい光を灯してみた。
かまくらという言葉の語源は、
昔この中で正月の飾りものを燃やしたことから、
「竃」を語源とする説もあるようだ。
また、「鎌倉大明神」の「鎌倉」からきている説もあるという。
あるいは、神の御座所(おまわしどころ)、
である神座(かみくら)が変化してかまくらになったという説もある。
いずれにしろ、何か内側に暖かい光を内包する
象徴的なシンボルとして存在してきたことは
間違いなさそうである。
かまくらは、言い換えると雪洞(せつどう)ともいう。
この、雪洞は読み違いで、雪洞(ぼんぼり)とも読む。
これは、茶室で使われる照明器具の1つであり、
紙や布で灯りを包んだその形は、
中に灯りの灯ったかまくらの印象に近いものがある。
おそらく、雪洞(ぼんぼり)は、
その見た目の印象から当てられた漢字なのだろう。
そして、雪洞には英語表記がないかと思っていたが、
調べてみるとSNOW HUTという秀逸な名称が
当てられていた。見立てを意識した英語の名称に出会うと、
なんだか嬉しくなる。通じるのかは不明である。
2015.05.08
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