安定感のある末広がりな軸に対して、
左右にぼぼシンメトリックな腕が2本突き出した形は、
日本でも伝統的玩具として親しみ深いけん玉になった。
けん玉は古くはフランスのビルボケという玩具が
原型という説があり、
日本では大正時代に日月ボールという名前で
実用新案が出され、今のけん玉の原型が完成したとされている。
日本けん玉協会という団体もあり、
けん玉の歴史が面白かったのでリンクを貼っておく。
なぜ最初のけん玉が、日月ボールという名前だったかというと、
玉を太陽に見立てていて、
それを受け止めるために細部に細工された受けの
造形が全て三日月のようなすり鉢型になっていたからのようだ。
そのことからも、太陽と月を各所に見立てた造形が施された
かなりシンボリックな玩具であることが分かる。
調べてみて驚いたが、けん玉の技の数は、
300種類とも5万種類とも言われているらしい。
技の認定の解釈が定まっていないことから、
技の数の規定が難しいらしい。
かなりコズミックな遊びであることが分かり、
俄然、興味がそそられてきた。
けん玉のシルエットを見ていて、何かに似ているなあと
ずっと考えていたのだか、これは天才芸術家岡本太郎氏が
万博のために創った太陽の塔にそっくりである。
太陽の塔も各所に太陽や月を連想される造形が施されている。
単なる偶然だとは思うが、氏が存命だったら一度聞いてみたかった。
2015.05.04
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