1本の線を途中から下に向きを変えて
引き抜くと、馬のような頭を持った
タツノオトシゴのような姿になった。
タツノオトシゴはかなり不思議な生き物である。
おおよそ魚には見えないのに、列記とした魚のようだ。
ほとんどの魚は横に伸びる形で水中を泳ぐのに対し、
体を垂直に起こした状態で泳ぎ、
馬のような細長い顔つきをしている。
そのため、別名海馬と呼ばれることもある。
また、産卵の仕方も我々の常識を超えている。
オスの腹部には育児嚢と呼ばれる袋があり、
ここにメスが輸卵管を差し込み、
卵を産み付けるというのだ。
オスはそのまま2〜3週間自分の体内で
卵を孵化させた後に、海藻に体をくくりつけて
出産をするというのだ。
通常メスが行う行為を行う海馬のオスの生態は、
オスが妊娠するという表現をされることもあるそうだ。
不思議なのは見た目だけではなかったのだ。
タツノオトシゴのように、我々にとって
違和感のある形状や生態、そして名前をした生物は、
ひょっとすると大元の出どころが違うのかもしれない。
2015.05.18
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