特に何も考えずシンメトリーな形を描くと、
上部にプロペラのようなものがあり、
その下には何かを抱えているようにも見える。
それは、最近話題の的になっているドローンに見えてきた。
ドローンは、よく知られるものでは
無人の飛行物体のことを意味しているが、
その他にもたくさんの意味持つ。
英語のDRONEは、雄の蜂を意味したり、
蜂の発するような音も意味しているという。
どうやら飛行物体を指す言葉としての記号性が強いようだ。
最近、15歳の少年が公共の場でドローンを飛ばして
墜落させたり、飛ばすことを宣言して
逮捕されるというニュースがあった。
そこには、今日的な悪戯という行為の価値観を感じた。
飛行物体を操るという行為には、
ある種のカタルシスがある。
しかし、そのテクノロジーを悪戯に活かそうとは
10年前の少年は思わなかっただろう。
おそらく、インターネットで
クラウド上の悪戯に飽きた感覚が
現実世界に降りて来た瞬間に、
空から悪戯をするという発想に直結したのではないか。
空襲という発想は、非常に軍事的な側面を持った
非人道的な発想だとすると、
少年の発想は、テクノロジーの使い方を誤った
行き過ぎた悪戯として分類されたのかもしれない。
少年の発想が、仮に新しい発想だとすれば、
日夜進化していくテクノロジーを、
新しい社会価値に転換していく方法論を
教育していくことも、今の時代の課題なのだろう。
2015.05.20
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