真ん中に少し隙間のある2つの矩形が描けた。
中央に少し力がかかっているように
歪んでいたので、真ん中に赤い1本の線を引いた。
水引は、祝儀や不祝儀の際に用いられる飾り紐で、
我々日本人にとっては馴染み深いものである。
紅白や黒白の組み合わせで使われることが多い。
今でこそ、飾り紐の形状や結びの形に様々な種類があり、
何が水引の原型なのかは分からないようになっているのではないか。
単純に、白い包みに赤い1本の線が入っているだけで
どこか心が嬉しい気持ちになるのは何故なのだろう。
遡ると水引は、紙縒りや麻紐を染めたものが使われていたらしく、
着色する際に色水にひたして引きながら染めたことから
水引と呼ばれるようになったという説がある。
小野妹子が隋から帰った際に、同行した答礼使が持参した
貢ぎ物に結ばれた紅白の麻紐が最初で、
後に宮廷への貢ぎ物には紅白の麻紐で結ぶ習慣が生まれたという。
平安時代よりも前は、「くれない」と
呼ばれていたという説もあるらしく、
本来は赤い紐で結わくというパッケージングを
指していたのではないかと考えられる。
貢ぎ物での使用が祝い事での使用に変化し、
慶弔での使用にまで使われるようになったパッケージングの元は
シンプルに赤い紐で括るところにあったのかもしれない。
そこに込められていたのは、相手を喜ばせるという
いたってシンプルな心遣いだったのだろう。
2015.04.05
0 件のコメント:
コメントを投稿