ぐるぐるでぐしゃぐしゃな線が描けた。
正直何にも見えないと思い
人に聞いてみると、花に見えるという。
なるほど、確かに魅惑的な形状はその要素を持っていた。
花の造形は非常に摩訶不思議である。
その形状は多種多様だが、
共通していることは魅惑的で惹かれるものであることだ。
そして、いわば花は植物の生殖器官である。
そう思うと花の容姿が急に官能的に見えてくる。
ただ、花は生殖機能を他者に委ねている。
その委ねられた者たちが、無意識にそのお手伝いができるために
この花の魅力があるというのだから、
自然界の造形は我々の常識を超えていて面白い。
花の周りに鳥や虫が集まってくるのは、
自然現象ではなくて、花によって仕組まれた誘惑の罠だと言える。
よく生物学的な考え方で、
男性は女性よりも遺伝子的に劣勢であるという話がある。
むしろ、女性が遺伝子が退化したのが男性だとも言われる。
植物は花の中に雄蕊と雌蕊を持ちながら、独自の方法で種を残す。
ひょとすると人間も、生殖機能を他者に委ねるために
自己生成の過程で性別を分裂させたのかもしれないと思えてくる。
女性は美しさを武器に、男性の競争意識を煽り
自身の子孫を残すためのプロセスへと誘導しているのかもしれない。
理性と秩序が発達した社会においては、
女性の人権を侵したような考えのようにも思えるが、
生の生成過程の現象と考えれば、
こういったことも真剣に議論できる話なのだろう。
2015.04.07
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