ある塊がにゅるっと伸びたような形。
それは柔らかい餅が何かに引っ掛かって
そこからだらしなく垂れ下がっている姿に見えたので、
赤い棒に引っ掛けてみた。
惰性というのは、外見からだけだと分かりづらい。
何か別のものと絡んではじめてその惰性が
明らかになることがある。この餅はその一例かもしれない。
この樹懶餅を見ていると、どこか樹にぶら下がる
樹懶(ナマケモノ)の姿にもみえる。
ナマケモノも、長い腕を垂らして
全く身動きをとらずに過ごし、
樹の枝を基点に重力に引っ張られている。
滅多に地上に降りないことから、
古くは、風から栄養を吸収して生きている
生き物だとも思われていたという。
怠けるということは、
全てが忙しい現代においては
マイナスにとらえられてしまうが、
ことナマケモノという生き物の生態からは、
マイナスイオン(プラスの意味で)が
出ていると感じるのは僕だけだろうか。
自分で言うのもなんだが、怠けることが
嫌いで苦手にいつからかなっているのだ。
本来その素質はあるはずとおもいつつ、
何かそこらへんの枝にでも引っ掛からないと
だめかもしれないとも思うのである。
2015.03.16
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