3つの連なった円は、団子のようだった。
ただ、串を刺すだけだと面白くないので
土の中にいるダンゴムシみたいにしてみた。
ダンゴムシは触るとそのキャタピラのような身体を
くるりと丸めてしまう。その姿はなかなか愛らしく、
一昔前の人は誰しも、子供の頃にダンゴムシと遊んだ記憶があるのではないか。
ちょっかいを出すと必ずリアクションしてくれる、
かなり親しみやすいやつであることは間違いない。
彼らは、節足動物門甲殻網等脚目と分類される生き物で、
虫と言うくせにどちらかというと、カニやエビの親戚だという。
宮崎駿監督の風の谷のナウシカに出てくるオームという生き物が
団子虫に似ているが、あの世界観に引き込まれるのは、
子供の頃にダンゴムシと遊んだ記憶が反応しているのかもしれない。
宮崎映画は無意識のうちに記憶を呼び覚ます要素を含ませるところが、
ほんとうに素晴らしいと改めて感じた。
子供の頃は様々な虫と遊んでいた。
物理的に自分よりも小さな存在を前にして、
触ってみたり転がしてみたりと、夢中で観察していたと思う。
それが、スマホの画面ばかり触るようになった現代人にとって
虫と触れ合った最後の記憶にならないようにしたいものだ。
というか自分もしばらく土を触っていないと省みるのである。
2015.03.20
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