三重の三角形を、
隣り合わせにひっくり返して並べてみた。
いわゆる点対称(フリーハンドなので厳密には違うが)な図形である。
我々はほぼ毎日鏡を見ていると思う。
鏡の中の世界とこちらの世界は点対称な世界で、
実像と虚像の他に、第三者的な視点を持つと
そこには向かい合う点対称な関係が存在していることになる。
また、その2つの存在は、外側の点対称と内側の点対称を
持っていると考えることもできる。
その表面的には見えない内側の点対称にこそ、
新しい視点への気付きが隠れているのかもしれない。
WEB上における、もう1人の自分の存在を定義する
アバターという概念があるが、
これは単純に我々と点対称な存在ではなく、
クラウドという概念が作った新しい存在なのであろう。
自分とその存在との間には、確実に何かしらの歪みが生じている。
むしろ、あえて歪みを作ることによって
アルゴリズム的な世界における予想外のバズを
引き起こすことの方に価値が置かれる世界かもしれない。
ただ、もしそうだとすると
我々の人格形成において、そこに大きなリスクを
孕んでいることも容易に想像できる。
いま一度、等身大の点対称の自分を見つめる時間の価値を
見つめ直してみてもいいのかもしれない。
2015.03.08
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