今回はかなり具体的な形になってしまったが、
蟻のシルエットに近いものが描けた。
蟻と言われて最初にイメージするのは黒蟻だと思う。
しかしこれは白いのでWHITE ANTと名付けた。
白蟻というと木造家屋に棲みつき、木材を食い散らす
害虫の代表格とされている昆虫だが、
実は白蟻は、蟻とぜんぜん違う種類の生態で英語で表記する際はTERMITEといい、蟻の名前はどこにもない。
よくよく考えてみれば、白蟻は蟻と全然違う形をしている。
分類上も、蟻はハチ目で、シロアリはゴキブリ目のようだ。
シロアリは熱帯地域に主に生息していて、
真社会性を持った昆虫である。
そのひとつの特徴として、蟻塚なるものを作るところがある。
蟻塚は、シロアリが地中に巣を作る為に掘った土が
地上に盛り上がったものである。
熱帯地域ではこの蟻塚のスケールがとてつもないものもあり、
およそ小さなシロアリの仕業とは思えない。
世界のすごい蟻塚をまとめた記事があったので貼っておく。
http://tabizine.jp/2014/11/23/24428/
SAUL BASSが監督をしたPHASE 4という映画がある。
この映画は知恵を持った蟻VS人間の戦いを、
蟻の進化度合いに合わせて見せていくものである。
ここにも目を見張るくらい大きな基地のような蟻塚が出てくる。
超アナログな撮影手法で作られていて、
そっちが気になってしまうかもしれないが、
蟻の社会性が持つ可能性を考えさせられる作品である。
仮に、蟻と人間のスケールが同じくらいだったとすると、
瞬く間に人間は蟻の管理下に置かれてしまうのかもしれない。
それ位彼らの行動は統制管理されてるのだ。
政治と法律というという目に見えづらい曖昧な管理下にある
人間にはまず勝ち目がないと思うのだ。
2015.03.12
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