フライパンの上で焼かれている
目玉焼きのようなシルエットが描けた。
それは単細胞で仮足で運動する原始生物、
アメーバのようにも見えた。
目玉焼きは、そのシンボリックな佇まいから
グラフィック表現のモチーフになることが多い。
英語でなんというのかを調べてみて驚いた。
SUNNY SIDE UPと言うのだ。
SUNNYが黄身の部分を表していることは
容易に想像できるが、SIDE UPとは何だろう。
調べてみると、その面(SIDE)が上(UP)を向いているから
そう呼ぶそうである。なかなか粋な見立てだと思う。
そして、やはりアメーバのようでもある。
アメーバは、ギリシャ語で「変化」を意味する語から
その名前がついたという説がある。
アメーバがその形状を変化させるときは、原形質流動という動きで
進行方向に細胞質が流れていくようだ。
顕微鏡などでその動きを観察しているとよく分かるらしい。
そして、一生のうちで二度と同じ形を取らないというのだ。
常にその姿が変容していく存在なのである。
芯がないといえば芯がないが、
さまざまな変化の早い時代において、アメーバのような柔軟性を
持ち合わせていることは強みになるのかもしれない。
おそらく、サイバーエージェントのアメーバというサービスの理念も
そんなところにあるのかもしれないと、ふと考えた。
これも1つの個性かと思うと、
生き方を考えさせられる人すらいるかもしれない。
2015.03.11
0 件のコメント:
コメントを投稿