厚みを感じる三角形が2つ。
ふわふわした感じの質感のそれは、おでんの具材に欠かせない
はんぺんに見えてきた。
そこに、同じ形だが比較的エッジのある感じの質感の
こんにゃくのようなグレーの三角を合わせてみた。
この2つの三角形にはやはり醤油ベースの出汁の色が合う。
御田はもともと江戸時代にとうふに味噌を塗った豆腐田楽という焼き物だったものが、
いつからかいろんな食材を出汁で煮込むものになったそうだ。
関西ではいまだに御田は焼き田楽を指すことが多い。
英語でも、御田を指す単語というものは存在せず、結構具材1つ1つを説明するような
長ったらしい名称になってしまうようだ。
完全に日本独自の発展を遂げたODENなのである。
また、おでんを単純な図形で表そうとすると、
丸、三角、四角のシンプルな図形で表すことが多い。
もともと出処はまったく違うものだったのに、
現在の姿が記号としてここまで定着しているものもはめずらしく、
またそれが日本独自の食べものであることは、
外国人からするととても興味深いものなのではないかと思う。
それは、日本にしか分からない暗号のような記号に見えるのかもしれない。
2015.02.08
0 件のコメント:
コメントを投稿