同じような形をした白い棒が、
一定の規則に沿って組まれたようなこの形は、
何かの骨格を形作っているように見えてきた。
人間の背骨や関節のようにも見えるので、
骨の周りにまとわりつく肉肌色の色面を足した。
動物の骨格には、主に2つの役割があり
1つは肉体を支える支柱としての内骨格、
もう1つは頭蓋骨のように、内側の重要な臓器を保護するための
外殻の役割としての外骨格である。
特に、脊柱と呼ばれる骨格は体幹を支える重要な
役割を果たすもので、その中に中枢神経である脊髄が収まっていて、
これを保護する役割も果たしている。
動物の場合、ほとんど外から見ただけでは
この骨格を視認することはできない。
また、骨格というのは人間に限らず建築においても
重要な役割を果たすものである。
動物の骨格と違うのは、建築の場合は
外側にその骨格の片鱗が現れてくることが多い。
なぜならば、本来建築は構造物であり
動物のように臓器等を内包せず、動く必要性もないため
筋組織も備えていないという解釈もできる。
日本の古典的な木造建築のように綿密に計算された
木組みによって構成されるものもあれば、
ヨーロッパに見られるゴシック建築の教会のように
骨々しい骨格をむき出しにしたような印象のものもある。
そういえば、2026年に完成予定とされている
スペインのバルセロナにある教会、サクラダ・ファミリアは、
彫刻芸術そのものが骨格になったような非常に美しいものであり、
ガウディの描いた骨格が完成する日が非常に楽しみである。
そして、そこで主任彫刻家として働いているのが
日本人の外尾悦郎さんであることは、改めて日本が
本当に世界に誇れることのひとつなのだと思う。
2015.02.22
そして、そこで主任彫刻家として働いているのが
日本人の外尾悦郎さんであることは、改めて日本が
本当に世界に誇れることのひとつなのだと思う。
2015.02.22
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