指先でつまんだかのようなフォルムの線が
ぼってりとした量感をもった図像は、
体をくねらせながら緑の葉の上を一定の間隔で進む
青虫のように見えてきた。
この図像に等間隔で進む青虫の行動と、
昔、伊能忠敬が 正確な日本地図を描くために行った
測量法とのアナロジーを見つけたことから、
葉の上に定規の目盛を配してみた。
それは緑の葉の大きさを正確に図るメジャーに思えてきた。
このGREEN MEASUREは、この小さな息遣いの中で
何かものすごく大きなスケールのものを測量しているのかもしれない。
このブログを続ける中で、徐々に自分が行っていることを
別の観点から分析するようになってきた。
それは、瞑想という身体性と精神性を結びつける方法論を
図像から全く別の事象や物体とのアナロジーを発見し、
その図像が表す新しい意味性のアブダクションを行うことに
発展させているというものだ。
おそらくここで大切にしているのは、
正しく仮説形成できているかどうかというよりは、
「見立て」という感覚を用いて、
情報のインプットからだけでは形成できない内的な発想を
生成させる過程を丁寧に記述していくことであり、
論理的な正しさではないのだと思う。
この気付きをもとに、少しづつではあるが
ドローイングも文章も発展させていきたいと思う。
2015.01.19
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