逆流線型を描くように三角形を描くと、
ホースの先から吹き出した後、重力に負けて
大地に落ちていく直前の噴水の形に見えてきた。
水という液体の形状は重力と密接に関係している。
地球上で最も大きい容積の水は言うまでもなく海である。
その海も地球の重力との関係で地球という球体に
へばり付くように存在している。
数式にしようとしても途端に難しくなりそうなので、
イメージだけの話にしておこうと思う。
この三角噴水は、ホースの噴出の勢いに任せて
天に向かって吹き上げられた状態だが、
勢いに任せて重力から解放された瞬間だからか、
どこか水の形状がとてもイキイキして見える。
もし、地球上の水に対して風力や何か別の力学が働かなければ、
重力と表面張力の関係で地球上の水は水平な状態を保とうとするようだ。
そこに何らかのエネルギーが加わって
最初に水面を乱した後、重力や表面張力の復元力が
反復運動を持続させるために波が起こっているとすると、
大きな津波や大時化の海というのは、計り知れないエネルギーが
かかったことによる水の表情であり、そのスケール感は
我々に、水の神の怒りだと畏怖の念を与えるほどである。
こうした大きな力の均衡の中に存在している水の有り様は、
人間が自己投影をできる最も大きな存在のようにも思えてくる。
水平線を眺めていると心が落ち着いたりするように、
水の形状や表情は人間の心理に大きな影響を与える。
もしかすると地球上の水というのは、
我々の感情をコントロールすることができる
地球上で最も大きな装置なのかもしれない。
2015.07.24
0 件のコメント:
コメントを投稿