バナナの房のような形が描けたので
バナナが熟れると現れるシュガースポットの
ドットを散りばめてみた。
バナナは芭蕉科の果物で、
漢字で表記すると実芭蕉というようだ。
日本で売られているバナナは、東南アジアなどで
栽培され、青いうちに収穫されて輸入される。
そして、エチレンという植物のホルモンをかけ、
温度や湿度が調整されて黄色くなるという。
糖度が高く、虫がつきやすい果物のため、
流通するまでにさまざまな工夫がされている。
また、糖度が上がり甘くなると
シュガースポットという点が現れる。
昔はこの茶色い点がでたバナナは腐っていると思い
食べたがらなかったをことを思い出しした。
これは、内側の成分の変化が外側に表出する
現象で、僕らの皮膚にできものやシミができるのと
少し違うが似ているといえば似ている。
最近知ったのだが、食べごろの黄色いバナナに含まれる
カリウムやマグネシウムが血液中の余分なナトリウムを排出し、
血液を浄化してくれる効果があるようだ。また、
シュガースポットが出て茶色くなったバナナは、
我々の免疫機能をアップさせてくれるというのだ。
シュガースポットが出る前と後では、その効果が8倍にもなるという。
バナナという果実は緑の時から茶色くなるまでの間に、
調理方法も味も成分もめまぐるしく変化する。
また果実以外にも葉や花も活用されることもあり、
最近では、衛生環境が悪く電力が不安定な地域における
乳幼児でも食べられる経口ワクチンにするため、遺伝子組換え
による研究も行われているという。
バナナの遺伝子組換えによるリスクは非常に低いこともあり、
積極的に研究が進められているらしい。
我々は収穫されたバナナの1房しか目にしないが、
その多きな木の上の方で、大量の房をなして天に向かって実る姿を
見たらバナナの色が、ただの黄色ではなく、
自然からの恩恵を存分に受けた金の延べ棒に見えてくるのかもしれない。
2015.07.20
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