三又に分かれたシルエットは、
海岸線などに大量に置かれている
テトラポッドのようなシルエットになった。
テトラポッドは海岸線の侵食を防ぐために
4本足の大型ブロックを組み合わせて置くことで
波による海岸へのダメージの緩衝材になるものである。
知らなかったのだが、テトラポットは全て
不動テトラという日本の企業が専売特許を持っているという。
そして全て型のレンタルで数種類ある大きさの中から適したものを選び、
注文した後に、コンクリート詰めは注文した側が自社で行うというのだ。
まったく知らなかった発注過程で、驚いた。
三角形は最も安定した幾何図形と言われるように、
場所によっては夥しい数のテトラポットが
幾何学的に見事に組み上げられている場所もある。
また、環境面へのいい影響もあるようで、
設置された周辺の海中で生態系が育まれるのだ。
テトラポッドの周りには、これ自体が漁礁になるため、
魚の稚魚が集まりやすく、釣り人にとっては
格好の釣りポイントになることもあるようだ。
そんな話を聞いていると、魚も人も集まるこのコンクリートの塊が、
なんだかとてもいいやつに思えてきた。
テトラポット型のぬいぐるみが存在するらしく、
それを面白く紹介している記事があったのでリンクを貼っておく。
長い年月が経過して仮に人類がこの地球上から消えた後、
残されたこのテトラポットを見て
次の生命体は何を思うのだろうか。
2015.07.03
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