1本の棒から、何本かの棒が生えているような
シルエットを描くと、七節と呼ばれる虫のようになった。
七節の名前は、体に7個の節があるかと思われがちだが
どうやらざっくりと、たくさんのという意味で
7が使われているようだ。
なぜこんなに奇妙な形をしているのかというと、
どうやら植物の枝や葉に擬態するために
このような姿になったと考えられ、
その卵もまるで植物の種子のような姿形をしている。
ナナフシ目という分類があるくらいで、
この種は世界中に数多く存在し、驚くことに
その数は2500にものぼるそうだ。
コノハムシなどもこの種に属し、
森という過酷な環境の中で生き残るための生存本能として
擬態を身につけたものたちの集団とも考えられる。
ひとくちに擬態と言っても大きく分けて2種類の擬態が存在し、
捕食される側が身を守るためにする隠蔽擬態と、
捕食する側が気配を消すための攻撃擬態がある。
カマキリなどは攻撃擬態だというが、
七節は根っからの隠蔽擬態で、
捕食されることに怯えながら生きる種である。
擬態をする生き物の生態は、進化論上も
まだ謎に包まれていることが多いようだ。
奇妙かつ巧妙な五体の世界への興味はつきない。
擬態の面白いまとめ記事があったのでリンクしておく。
まさに地球上のナナフシギである。
2015.06.29
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