しなやかなカーブに、
ヒレのような突起がついているシルエットは、
海の中を泳ぐ哺乳類の動物に見えてきた。
海の中で生きる哺乳類の総称は、別名海獣という。
その種目に分類される数は思いのほか多く、
クジラやイルカなどの常に海の中にいるものから、
ホッキョクグマなどの、陸にいるイメージもあるものまで
総称して海獣と呼ばれるようだ。
彼らは、陸上で生活する我々が感じ取れない地球の鼓動を感じていて、
身を以て我々に何かを伝えてくれることがある。
先日イルカが大量に座礁したニュースとともに、
大地震の前兆であるという説が囃し立てられた。
イルカは海の中でエコロケーションという方法で仲間同士の
コミュニケーションを取る。
岩盤のズレによって発生する強い電磁気によって、
彼らのその機能が正確性を失い、座礁したという説だ。
信憑性もありそうな説で、ひとつ可能性として受け止めたい。
その一方で、2014年から2019年の間に
アメリカ海軍が海中で行う訓練や実験の影響で
方向感覚を失う等の異常行動をきたす個体は
2000万頭にのぼるという試算が発表されているという。
耳を疑う数だが、それだけの被害を出すことを
正面から押し通そうとしているアメリカは、やはり恐ろしい。
彼らは間違いなく被害者である。
我々が感じ取れないものを感じ取れるだけで、
多くの代償を伴う彼らに同情とともに感謝したい。
2015.04.14
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