シンメトリーな形を描いていたら、
ワイングラスのようなフォルムになった。
その後ろに、赤ワインと白ワインの色をイメージした
縞模様を組み合わせてみることにした。
ワインのテイスティングに関しては熟練が必要で、
目、鼻、口から、そのワインの良し悪しから品種までを
的確に判断できるようになるには、それなりに時間がかかる。
ただ、少し舌が肥えてくれば
赤ワイン、白ワイン(ロゼや、スパークリングはさておき)を、
その日にいただく料理の味や気分に合わせて
自分でチョイスして注文できるようになる。
その時、ふと気になったことがある。
赤ワイン、白ワインと言っているとさほど気にはならなかったが、
紅白ワインと思うと、どちらかチョイスするということに少し抵抗があると思った。
よくお祝いの贈り物として紅白ワインセットのギフトは目にするが、
日本において紅白というのは、2色の組み合わせで使われてきた。
紅白はハレを意味することから、紅白饅頭や紅白幕などの縁起物として
用いられることに、我々は馴染みがある。
この紅白の色の組み合わせの由来に関してはいくつか説があるらしく、
源平合戦における両軍の旗の色からという説など、他にも諸説あり
そこはあまり限定できないのであえて触れないでおく。
話を戻すが、紅白という組み合わせに馴染みがある我々が
なぜワインに関しては赤ワイン、白ワインと呼んでいるのか。
紅白だとセットで意味をなすという感覚があるから、
赤・白という分け方にしたほうが気軽にチョイスできるからだろうか。
というか、そもそも葡萄の色の違いで赤白が分かれたワインに対して
紅白の意味合いを勝手に与えてしまったのが始まりの可能性はある。
ワインの赤色・白色に対しても意味を持たせてしまう日本人は、
ワインの原産国の人からすると若干面倒臭いのかもしれない。
そう、よくよく考えてみればワインの赤は、
紅白の赤ではなく、ワインレッドでした。
2015.02.18
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