もみじの葉のような手のような形が描けた。
もみじの葉なら風にそよぎ、手ならこちらに振っているような形です。
手でももみじでも、この形を見ると何故か赤い色をイメージします。
手の場合は、手のひらを太陽にかざした時の記憶。
もみじであれば、紅葉の季節の葉の色です。
そこに、目がチカチカするくらいの青いストライプを配してみた。
色素というのは不思議で、我々が視覚的に認識している色というのは、
光によって様々な成分の発色を目が感じ取っているものです。
赤いりんごは、補色の青をはじめとするその他の色を吸収し、
赤い色だけを反射するため、赤く見えているというだけである。
もみじの葉であれば、紅葉の季節になると葉の中の成分に変化が起こり、
緑から赤に変わる。クロロフィルという緑色の色素が、
アントシアニンという成分に変わるからだそうだ。
葉緑体があるとランニングコストがかかって効率が悪い季節になるにつれ、
葉の中で成分の変化が起こるようすが、紅葉は実は
そのつなぎの状態であるという。
クロロフィルという成分が分解される際に、植物にとって有害な成分が
出るため、その元となる青い光を遮るために赤い姿になるようだ。
それによって、次の春に葉を出すための養分を十分に蓄えることができる。
あまり知らなくてもいいことだが、そのメカニズムは非常に面白いと思う。
我々が紅葉を楽しんでいる間、植物は必死で青い光を避けて
次の春に備えていると思うと、ちょっと見る目が変わってくる。
2015.02.04
0 件のコメント:
コメントを投稿