正方形を3つ並べて描いた。
飽きもせずに正方形を重ねたり、ずらしたり、折ったり
様々な配置を考えることは、
折り紙の体験記憶を思い出させた。
折り紙は日本伝統の遊びである。
基本は正方形の紙から、
様々な折り方を駆使して作品を
仕上げていくことが基本である。
これは、不切正方形一枚折と呼ばれ
元々折り紙が千代紙と呼ばれる和紙でできていた
時代からの流れのようだ。
西欧人は黄金比の矩形を好むのに対して、
日本人は正方形や白銀比(コピー紙の比率)を好む傾向がある。
その理由を考えてみると、折り紙や炬燵、市松模様など、
日本独自の道具や模様に正方形の比率が
数多く存在していることが影響しているのかもしれない。
また、黄金比は動的なイメージ作りに有効なのに対し、
正方形や白銀比は静的なイメージを持つとも言われている。
それは、日本人の心が相対的に見て
平安を好む傾向があることを意味しているようにも思える。
そんな日本人の感覚に対して、
正方形が視覚的な意識を集中させる上で有効な図形だと考える。
これからも事あるごとに正方形とは長い付き合いになりそうだ。
2015.04.20
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