楕円形と逆三角形型の図像が描けたので、
その楕円を製図できる円規(コンパス)の形を重ねてみた。
その図像は、フリーメイソンのシンボルマークに似た図形になり、
製図された記号の説得力を象徴したようなものになった。
最近は、デザインという概念や領域を
どこまで拡張していけるかということが主流になりつつある。
デザインは本来、計画を記号に表すという意味のラテン語designareから
来ていて、ある計画的な図像設計のプロセスを意味している。
デザインというプロセスを経ることで、
ある図像の持つ説得力や記号性が確固たるものになり、
そこに意味や価値が与えられる。
すべての造形的要素に理由を持たせることで、
構成要素は記号性を持った造形言語に生まれ変わるのだろう。
象徴的で求心力のあるシンボルを設計する場合は、
数学的に必然性のある図形やプロポーションを
採用することが多くなるのは、そのためである。
密教の曼荼羅などは、その最たるものだろう
別にセオリーを語りたいわけではないが、
その説得力あるプロポーションをベースにして、
意味を持った象徴的なモチーフを重ねることで、
強いシンボルが生まれてくると考えられるのではないか。
我々の身の回りには様々なシンボルが存在している。
そのシンボルが語りかけてくることにじっと向き合ってみると、
今まで気づかなかった秩序や真理に気づくことが
あるのかもしれない。
2015.04.19
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